こんにちは。今回は、awsについて初心者エンジニアに向けて、ec2とdnsに関する問題についてご紹介します。awsは、クラウドインフラストラクチャの中でも特に利用されやすく、便利なサービスですが、初めて触ると戸惑うことも多いです。そこで、ec2とdnsについて詳しく解説し、公開dns/ipが割り当てられない問題を解決する方法をお伝えします。
awsとは?
aws(amazon web services)は、amazonが提供する、クラウドコンピューティングプラットフォームです。クラウド上で様々なサービスやアプリケーションを実行することができます。awsは、仮想サーバーのec2や、データストレージのs3、データベースのrdsなど、多数のサービスを提供しています。
ec2とdns
ec2は、awsで提供される仮想サーバーです。ec2を使うことで、ネットワークに接続された仮想マシンを作成できます。ec2のインスタンスは、パブリックipアドレス、プライベートipアドレス、パブリックdnsを持っています。この中でも、パブリックipアドレス、パブリックdnsは、外部からのアクセスに必要な情報です。
パブリックdnsは、ec2インスタンスに対して割り当てられるホストネームです。このパブリックdnsを使うことで、外部からアクセスできるようになります。通常は、ec2インスタンスを起動すると、自動的にパブリックdnsが割り当てられます。
しかし、パブリックdnsが割り当てられない場合があります。以下に、その原因を挙げます。
- インスタンスが削除された場合
- インスタンスが停止された場合
- dnsレコードが無効になっている場合
aws ec2でパブリックdnsが割り当てられない問題の解決方法
パブリックdnsが割り当てられない問題は、主に上記の3つの原因によるものです。それぞれの原因によって、解決方法が異なります。
以下に、それぞれの原因と解決方法を解説します。
1. インスタンスが削除された場合
インスタンスが削除された場合、そのインスタンスに紐づいていたパブリックdnsも削除されます。そのため、新しいインスタンスを作成しても、前のインスタンスとは異なるパブリックdnsが割り当てられます。
この場合、新しいパブリックdnsを割り当てるためには、以下の手順を実行します。
- awsマネジメントコンソールにログインします。
- ec2ダッシュボードを開きます。
- 左側のメニューから「elastic ip」を選択します。
- 「allocate new address」をクリックします。
- 新しいelastic ipを割り当てます。
- 割り当てたelastic ipを選択して、「actions」→「associate ip address」をクリックします。
- アソシエイトするec2インスタンスを選択し、「associate」をクリックします。
これで、新しいelastic ipがec2インスタンスにアタッチされ、新しいパブリックdnsが割り当てられます。
2. インスタンスが停止された場合
インスタンスが停止された場合、ec2インスタンスに紐づくパブリックipアドレスとパブリックdnsは維持されます。ただし、ec2インスタンスを停止してしまうと、パブリックipアドレスが変わる場合があります。そのため、パブリックdnsも変更される可能性があります。
この場合、以下の手順でパブリックdnsを更新します。
- awsマネジメントコンソールにログインします。
- ec2ダッシュボードを開きます。
- インスタンスリストから、停止しているec2インスタンスを選択します。
- 「actions」→「instance settings」→「change termination protection」を選択します。
- 「terminate protection cannot be disabled while the instance is stopped」という警告が表示されますが、それを無視して「enable termination protection」をクリックします。
- ec2インスタンスを起動します。
- インスタンスのステータスが「running」になったら、ステータス欄の「ipv4 public ip」を確認します。
- 変更する必要があれば、「actions」から「associate ip address」をクリックして、新しいelastic ipを割り当てることができます。
3. dnsレコードが無効になっている場合
dnsレコードが無効になっている場合、パブリックdnsが解決されないため、アクセスできなくなります。この場合は、awsが提供するroute53を利用して、dnsレコードを更新する必要があります。
以下に、dnsレコードの更新手順を記載します。
- awsマネジメントコンソールにログインします。
- route53ダッシュボードを開きます。
- 対象のドメイン名をクリックします。
- 対象のレコードを選択し、「edit」をクリックします。
- 「value」欄に、更新するパブリックdnsを入力します。
- 「save record set」をクリックして、変更を保存します。
以上の手順で、dnsレコードが更新されます。もし、手順に沿っても解決しない場合は、awsのサポートに問い合わせることもできます。
おわりに
今回は、初心者エンジニアがawsのec2とdnsに関する問題を解決するための方法をご紹介しました。awsは、使えば使うほど便利で、多くのエンジニアに利用されています。ただし、初めて触ると戸惑うことも多いです。ec2とdnsがうまく動作しない場合は、上記の手順を参考にして解決していただけると幸いです。
注意:ec2は、料金が発生するサービスです。手続きを行う前に、料金について正確な情報を把握し、自己責任で操作を行ってください。
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