テクニカルインジケーターの基本と種類の紹介
こんにちは。今回は、tradingviewについて初心者エンジニアに向けて、テクニカルインジケーターの使い方と設定方法についてご紹介します。
テクニカルインジケーターとは、主に株式や仮想通貨のチャート分析に使用されるツールであり、価格やボリュームなどのデータからトレンドや相場の転換点を予測するために使用されます。tradingviewでは、多くのテクニカルインジケーターが搭載されており、初心者エンジニアでも簡単に利用することができます。
テクニカルインジケーターの種類
さまざまなテクニカルインジケーターが存在しますが、ここでは代表的なものをいくつか紹介します。
-
移動平均線(moving average)
- 一定期間の価格の平均を取ることで、トレンドを把握する指標です。
- 短期移動平均線と長期移動平均線のクロスオーバーによってトレンドの転換点を判断することができます。
- ゴールデンクロス(短期移動平均線が長期移動平均線を上抜き)やデッドクロス(短期移動平均線が長期移動平均線を下抜き)が注目されます。
-
macd(移動平均収束拡散)
- 短期移動平均線と長期移動平均線の差をもとにトレンドの強弱を表す指標です。
- macdライン(短期移動平均線と長期移動平均線の差)とシグナルライン(macdラインの移動平均)のクロスオーバーによってトレンドの転換点を判断することができます。
-
rsi(相対力指数)
- 過買い・過売りの状態を判断するための指標です。
- 直近の上昇幅と下降幅を比較して、相場の状態を数値化します。
- 70以上で過買い、30以下で過売りと判断され、これらのレベルでの反転を予測することができます。
-
ボリンジャーバンド(bollinger bands)
- 移動平均線を中心に上下に標準偏差の範囲を描くことで、相場のボラティリティを分析する指標です。
- バンドの幅が狭いときは相場が静かな時期を表し、バンドの幅が広がるときは相場が活発になる可能性が高いです。
これらのテクニカルインジケーターを使いこなすことで、相場のトレンドや転換点を予測することができます。次に、それぞれのテクニカルインジケーターの設定とパラメーターの調整方法について詳しく見ていきましょう。
テクニカルインジケーターの設定とパラメーターの調整方法
テクニカルインジケーターを利用するためには、まずチャート上にインジケーターを追加する必要があります。tradingviewのチャート画面では、左上のツールバーからインジケーターを選択して追加することができます。
インジケーターを追加すると、通常はデフォルトのパラメーターが設定されて表示されます。しかし、これらのパラメーターは必ずしも最適な状態ではありません。各テクニカルインジケーターには、自分でパラメーターを調整することが可能な設定項目が用意されています。
移動平均線の使い方と異なる期間の設定
移動平均線は、トレンドの把握やサポート・レジスタンスの判断によく使用されます。tradingviewでは、異なる期間の移動平均線を同時に表示することができます。
移動平均線の設定方法は以下の通りです。
- チャート上で移動平均線を選択し、表示する期間を選択します。
- 表示された移動平均線を右クリックし、「オプション」を選択します。
- パラメーターの設定画面が表示されるので、期間などを調整します。
例えば、5日移動平均線と25日移動平均線を同時に表示する場合は、上記の手順で移動平均線を追加し、2本の移動平均線に異なる期間を設定します。これにより、短期と長期のトレンドがわかりやすくなります。
macd(移動平均収束拡散)の活用とトレンド反転のシグナル
macdは、移動平均線の差をもとにトレンドの変化を捉える指標です。tradingviewでは、デフォルトでmacdが表示されており、クロスオーバーシグナルを視覚的に判断することができます。
macdの設定方法は以下の通りです。
- チャート上でmacdを表示します。
- マウスをmacdライン上に合わせると、クロスオーバーシグナルが表示されます。
macdラインがシグナルラインを上抜いた場合、トレンドが上昇傾向に変化する可能性が高くなります。逆に、macdラインがシグナルラインを下抜いた場合は、トレンドが下降傾向に変化する可能性が高くなります。
rsi(相対力指数)の設定と過買い・過売りの判断方法
rsiは、過買い・過売りの状態を判断するための指標です。tradingviewでは、デフォルトでrsiが表示されており、数値として過買い・過売りのレベルを確認することができます。
rsiの設定方法は以下の通りです。
- チャート上でrsiを表示します。
- ライングラフ上にrsiの数値が表示されます。
一般的なrsiの設定では、70以上で過買い、30以下で過売りと判断されます。rsiが70以上になった場合、相場が過熱状態になり下落する可能性が高くなります。逆に、rsiが30以下になった場合は、相場が売られすぎ状態となり上昇する可能性が高くなります。
ボリンジャーバンドの活用と相場のボラティリティ分析
ボリンジャーバンドは、価格のボラティリティを表す指標で、相場がどれだけ変動しているかを把握するのに役立ちます。tradingviewでは、デフォルトでボリンジャーバンドが表示され、チャート上にバンドが描かれます。
ボリンジャーバンドの設定方法は以下の通りです。
- チャート上でボリンジャーバンドを表示します。
- 上下のバンドがチャート上に描かれます。
ボリンジャーバンドの幅が狭いときは相場が静かな時期を表し、幅が広がるときは相場が活発になる可能性が高いです。トレンド転換のシグナルとしては、バンドの中心線を下から上に抜けると上昇トレンド、上から下に抜けると下降トレンドと判断されます。
以上が、トレーディングビューで利用できるテクニカルインジケーターの基本的な使い方と設定方法の説明でした。各インジケーターを利用する際には、その特徴やパラメーターの調整方法を理解した上で、トレンドや相場の転換点を見極めるために活用してください。
参考ブログ記事:
【TradingView】関連のまとめ
オンラインスクールを講師として活用する!