【google colaboratory】入門:ディープラーニングの基礎と簡単なモデルの作成

【google colaboratory】入門:ディープラーニングの基礎と簡単なモデルの作成

こんにちは。今回は、google colaboratoryについて初心者エンジニアに向けて、ディープラーニングの基礎と簡単なモデルの作成方法を解説していきます。

ディープラーニングは、機械学習の一つであり、多層のニューラルネットワークを用いてデータから高度な特徴を学習する手法です。ディープラーニングは、画像認識、音声認識、自然言語処理など、幅広い分野で活用されています。そのため、ディープラーニングの基礎を理解し、実際にモデルを作成できることは非常に重要です。

本記事では、まずディープラーニングの基礎から解説し、次にgoogle colaboratoryの使い方、モデルの作成に必要な準備、ディープラーニングの基本的なアーキテクチャ、データセットの準備と前処理、簡単なモデルの作成と学習方法について順を追って説明していきます。

では、早速始めましょう。

ディープラーニングの基礎とは?

ディープラーニングは、人間の脳の働きを模倣したニューラルネットワークを用いた機械学習の一種です。ニューラルネットワークは、多層のニューロン(パーセプトロン)からなり、それぞれのニューロンは一定の重みとバイアスを持っています。入力データがニューラルネットワークを通過することで、重みやバイアスの調整が行われ、最終的には出力が得られます。

ディープラーニングの最も基本的なアーキテクチャは、全結合層(dense layer)からなるフィードフォワード型ニューラルネットワークです。このネットワークでは、入力層、中間層(隠れ層)、出力層の3層からなります。中間層の層数やユニット数はモデルの構成によって異なりますが、より深いネットワーク(ディープラーニング)はより複雑なパターンを学習することができます。

ディープラーニングの学習は、教師あり学習と呼ばれ、大量のラベル付きデータを用いて行われます。学習時には損失関数を定義し、その損失を最小化するために最適化アルゴリズムを用いて重みとバイアスの更新が行われます。最適化アルゴリズムには、確率的勾配降下法(sgd)やアダムなどが一般的に使用されます。

ディープラーニングの基礎については以上です。次に、google colaboratoryの使い方について説明します。

google colaboratoryの使い方

google colaboratory(通称:colab)は、googleのクラウドベースのjupyterノートブック環境です。colabを使用することで、ブラウザ上でpythonコードを実行することができます。また、gpuやtpuの利用も可能であり、ディープラーニングのモデル作成や学習に適しています。

colabの基本的な使い方は以下の通りです。

  1. googleアカウントでcolabにアクセスする
  2. 新しいノートブックを作成する
  3. コードセルにpythonコードを書いて実行する
  4. 必要なライブラリやデータをインストール・アップロードする

具体的な手順については、以下の参考記事をご覧ください。

以上がcolabの基本的な使い方です。次に、モデルの作成に必要な準備について説明します。

モデルの作成に必要な準備

モデルの作成にはいくつかの準備が必要です。まずはじめに、必要なライブラリのインストールがあります。colabでは、!pip installコマンドを使用してライブラリをインストールすることができます。例えば、ディープラーニングのためのライブラリであるtensorflowをインストールする場合は、以下のコードを実行します。

!pip install tensorflow

次に、データセットの準備が必要です。ディープラーニングでは、大量のデータを用いることが一般的です。データセットは、画像データやテキストデータなど、問題に応じて様々な形式で存在します。データセットは、インターネット上からダウンロードすることもありますし、自分で作成する場合もあります。具体的なデータセットの準備方法については、次のセクションで説明します。

以上が、モデルの作成に必要な準備です。次に、ディープラーニングの基本的なアーキテクチャについて説明します。

ディープラーニングの基本的なアーキテクチャ

ディープラーニングの基本的なアーキテクチャは、全結合層(dense layer)からなるフィードフォワード型ニューラルネットワークです。このネットワークは、入力層、中間層(隠れ層)、出力層の3層からなります。

入力層では、データの特徴(特徴ベクトル)が与えられます。特徴ベクトルは、数値や画像など、問題に応じて様々な形式で存在します。

中間層では、入力層と出力層の間に存在する層です。中間層は、複数のニューロンからなり、それぞれのニューロンは一定の重みとバイアスを持っています。中間層の層数やユニット数は、モデルの複雑さを制御するために調整する必要があります。

出力層では、最終的な出力が得られます。出力層の形式は、問題の種類によって異なります。例えば、分類問題の場合は分類ラベルを出力し、回帰問題の場合は数値を出力します。また、出力層の活性化関数も問題に応じて設定する必要があります。

ディープラーニングの基本的なアーキテクチャについては以上です。次に、データセットの準備と前処理について説明します。

データセットの準備と前処理

ディープラーニングのモデルを作成するためには、適切なデータセットが必要です。データセットは、問題に合わせて用意する必要があります。例えば、画像認識の問題であれば画像データを用意し、テキスト分類の問題であればテキストデータを用意します。

データセットの前処理には、以下のような手順があります。

  1. データセットのダウンロードまたは作成
  2. データの前処理(リサイズ、正規化、ノイズの削除など)
  3. データの学習用とテスト用に分割
  4. データのバッチ化(ミニバッチ学習を行うためにデータを複数のバッチに分割)
  5. データのシャッフル(学習の効果を高めるためにデータをランダムにシャッフル)

データセットの準備と前処理については、次の参考記事をご覧ください。

以上が、データセットの準備と前処理についての説明です。最後に、簡単なモデルの作成と学習方法について説明します。

簡単なモデルの作成と学習

簡単なモデルの作成と学習方法について説明します。ここでは、手書き数字の画像を分類する問題を例に説明します。

まず、必要なライブラリをインポートし、データセットをダウンロードします。

import tensorflow as tf
from tensorflow.keras.datasets import mnist

(x_train, y_train), (x_test, y_test) = mnist.load_data()

次に、データの前処理を行います。ここでは、画像データを0から1の範囲に正規化します。

x_train, x_test = x_train / 255.0, x_test / 255.0

モデルの作成と学習を行います。

model = tf.keras.models.sequential([
    tf.keras.layers.flatten(input_shape=(28, 28)),
    tf.keras.layers.dense(128, activation='relu'),
    tf.keras.layers.dense(10, activation='softmax')
])

model.compile(optimizer='adam',
              loss='sparse_categorical_crossentropy',
              metrics=['accuracy'])

model.fit(x_train, y_train, epochs=5)

以上が、簡単なモデルの作成と学習方法です。ディープラーニングの学習は、大量のデータや複雑なモデルが必要な場合もありますが、初心者エンジニアの方でもこのように簡単なモデルを作成・学習することができます。

本記事では、google colaboratoryの使い方やディープラーニングの基礎、モデルの作成と学習方法について解説しました。colabを使って実際に手を動かしてみることで、ディープラーニングに対する理解を深めることができます。ぜひ、自分でコードを書いて実践してみてください。

今回の解説では簡単なモデルの作成と学習を行いましたが、実際のディープラーニングではもっと複雑なモデルや大規模なデータセットを使用することが多いです。また、モデルの改良やハイパーパラメータの調整も重要な要素です。興味を持った方は、より高度な資料や書籍を参考にしてさらに知識を深めていくことをおすすめします。

 

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