こんにちは。今回は、awsについて初心者エンジニアに向けて、「aws ec2を active directory として使う方法」についてお話しします。
awsを使用したアプリケーションの開発や運用を行う場合、アカウント管理や認証をする必要があります。そこで、active directory(ad)を使ってユーザー・グループの管理を行うことで管理作業の効率化が期待できます。ここでは、aws上に構築されたec2インスタンスをactive directoryとして利用する方法を解説します。
aws ec2を active directory として使う方法
1. active directoryのセットアップ
まずは、aws上にactive directoryをセットアップします。aws directory serviceを使用することで簡単に構築することができます。以下の手順でセットアップしてください。
- awsコンソールにログインし、directory serviceを選択します。
- "create directory"をクリックします。
- "microsoft ad"を選択します。
- "directory dns"、"directory netbios name"などの情報を入力します。
- "create microsoft ad directory"をクリックします。
aws directory serviceにより、ec2インスタンス上でactive directoryを実行できる環境が構築されます。
2. ec2インスタンスのセットアップ
次に、ec2インスタンスにactive directoryクライアントをインストールします。以下の手順でセットアップしてください。
- ec2インスタンスを起動し、windows serverをインストールします。
- ec2インスタンスにログインし、powershellを開きます。
- "install-windowsfeature rsat-adds"を実行し、active directoryの管理ツールをインストールします。
- "add-computer -domainname example.com"を実行し、ec2インスタンスをactive directoryのドメインに追加します。
これで、ec2インスタンスがactive directoryドメインに参加し、ec2インスタンス上でactive directoryを実行することができるようになりました。
3. active directoryの設定
ec2インスタンスに参加したactive directoryに対し、必要なユーザー・グループの作成やユーザーの追加を行います。以下の手順で設定してください。
- awsコンソールにログインし、directory serviceを選択します。
- 作成したmicrosoft adを選択し、"managed directories"タブをクリックします。
- "directory details"からdirectory dnsをコピーします。
- ec2インスタンスにログインし、server managerを開きます。
- "tools" → "active directory users and computers"を開きます。
- "example.com" → "users"または"groups"を選択し、必要な操作を行います。
これで、ユーザー・グループの管理ができるようになりました。
注意点
aws上に構築されたactive directoryは、aws directory serviceによって提供されるものです。そのため、aws directory serviceが提供する制限や制約に従ってセットアップする必要があります。具体的な制限や制約については、aws公式ドキュメントを参照してください。
また、active directoryに関する専門知識やスキルが必要であるため、必要に応じて専門家に相談することをお勧めします。
参考資料
- aws directory service documents
- ad ds deployment cmdlets in windows powershell
- move a windows ec2 instance to aws directory service for microsoft active directory
記事内で紹介する手順は、aws directory serviceとwindows serverに関する専門的な知識が必要となります。必ずaws公式ドキュメントを参照しながら、正確に手順を実行してください。
以上、「aws ec2を active directory として使う方法」について説明しました。awsを活用して効率的にアプリケーション開発や運用をするためには、active directoryの利用は不可欠です。ぜひ、今後の開発・運用に活かしてみてください。
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