djangoとは?
djangoは、pythonでのwebアプリケーション開発をサポートするフレームワークです。初めてのwebアプリケーション開発者にとっても扱いやすく、高速に開発を進めることができます。また、djangoは豊富な機能を持っており、データベース操作やセキュリティ対策などにも優れた機能を提供しています。
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djangoの特徴
djangoの特徴は以下の通りです。
- ラピッドプロトタイピング:djangoは、開発者が迅速にプロトタイピングを行うことをサポートします。再利用可能で拡張可能なコンポーネントを提供することで、開発周期を短縮します。
- アフィニティ:djangoは、pythonとのアフィニティが高いです。pythonのシンタックスに近く、pythonの開発者が簡単に学び、開発することができます。
- 完全な機能セット:djangoは、多くの機能を提供します。データベース操作、セキュリティ対策、テンプレートエンジン、フォームのバリデーションなど、多くの機能を組み込むことができます。
- 多言語サポート:djangoは、多言語サポートを提供します。多言語化のサポートや翻訳の管理、地域化などが容易に行えます。
- スケーラビリティと安定性:djangoは、高いスケーラビリティと安定性を持っています。大規模なプロジェクトでも安定して動作し、トラフィックの増加にも柔軟に対応することができます。
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djangoでのmvcアーキテクチャについて
djangoは、mvc(model-view-controller)アーキテクチャを採用しています。mvcは、アプリケーションのコンポーネントを3つの役割に分割する設計パターンです。それぞれの役割は以下の通りです。
- モデル(model): データとビジネスロジックを管理します。データベースへのアクセスやデータの操作、バリデーションなどを担当します。
- ビュー(view): ユーザーインターフェースの表示や入力データの受け取りを行います。具体的な表示内容やデータの加工は行わず、モデルからのデータやユーザーの操作をコントローラに伝えます。
- コントローラ(controller): ユーザーの操作に応じた処理やビジネスロジックを実行します。ビューからの要求を受け取り、モデルからデータを取得し、適切なレスポンスを返します。
このような役割分担により、アプリケーションの各部分を疎結合にすることができます。また、コードの再利用性と保守性も高まります。
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djangoでのデータベース操作方法
djangoでは、データベース操作を行うための便利なapiが提供されています。以下に、djangoでのデータベース操作の基本的な方法を紹介します。
モデルの作成とデータの保存
djangoでは、モデルを作成することでデータベースとの対応付けを行います。モデルは、データベースのテーブルと対応しており、フィールドという属性を持っています。
例えば、以下のようなbook
モデルを作成するとします。
from django.db import models
class book(models.model):
title = models.charfield(max_length=100)
author = models.charfield(max_length=100)
publication_date = models.datefield()
is_published = models.booleanfield(default=false)
モデルを作成したら、データを保存することができます。
book = book(title='django入門', author='山田太郎', publication_date='2022-01-01', is_published=true)
book.save()
データの取得
保存したデータを取得するためには、djangoのクエリセットを使用します。クエリセットは、データベースからデータをフェッチするためのメソッドを提供します。
# 全てのbookオブジェクトを取得
books = book.objects.all()
# 特定の条件に合致するbookオブジェクトを取得
published_books = book.objects.filter(is_published=true)
# データベース内の特定のレコードを取得
book = book.objects.get(id=1)
データの更新と削除
保存したデータを更新するためには、オブジェクトのフィールドを変更し、save()
メソッドを呼び出します。
book.title = 'django実践ガイド'
book.save()
データの削除は、delete()
メソッドを使用します。
book.delete()
参考記事:
djangoのormの使い方
djangoでは、orm(object-relational mapping)を使用して、データベースとのやり取りを行います。ormは、オブジェクト指向プログラミングの概念をデータベースにマッピングするための技術であり、sqlを直接書く必要がなくなります。
以下に、djangoのormを使ったデータベース操作の基本的な使い方を紹介します。
モデルの作成
モデルの作成方法は先程紹介した通りです。
from django.db import models
class book(models.model):
title = models.charfield(max_length=100)
author = models.charfield(max_length=100)
publication_date = models.datefield()
is_published = models.booleanfield(default=false)
データの保存
先程と同様に、オブジェクトを作成し、save()
メソッドを呼び出してデータを保存します。
book = book(title='django入門', author='山田太郎', publication_date='2022-01-01', is_published=true)
book.save()
データの取得
クエリセットを使用してデータを取得する方法も先程と同様です。
# 全てのbookオブジェクトを取得
books = book.objects.all()
# 特定の条件に合致するbookオブジェクトを取得
published_books = book.objects.filter(is_published=true)
# データベース内の特定のレコードを取得
book = book.objects.get(id=1)
データの更新と削除
フィールドの値を変更し、オブジェクトのsave()
メソッドを呼び出してデータを更新します。削除は、delete()
メソッドを使用します。
book.title = 'django実践ガイド'
book.save()
book.delete()
参考記事:
djangoでのセキュリティ対策
djangoは、セキュリティに関する機能やベストプラクティスを提供しています。以下に、djangoでのセキュリティ対策について紹介します。
クロスサイトスクリプティング(xss)対策
djangoは、デフォルトでxss対策が有効になっています。テンプレートエンジンを使用することで、自動的にエスケープ処理が行われ、ユーザーからの入力データに含まれる悪意あるスクリプトが実行されるのを防ぎます。
クリックジャッキング対策
djangoは、x-frame-options
ヘッダを使用して、クリックジャッキング攻撃を防ぎます。デフォルトでは、deny
という値が設定されており、他のドメインからのフレーム内への読み込みを禁止します。
パスワードのハッシュ化
djangoは、パスワードをハッシュ化し、データベースに保存します。これにより、パスワード情報の漏洩時でも、実際のパスワードを復元することができません。
クロスサイトリクエストフォージェリ(csrf)対策
djangoは、csrfトークンと呼ばれるセキュリティトークンを使用して、クロスサイトリクエストフォージェリ攻撃を防止します。フォームなどでpostリクエストを送信する場合、自動的にトークンが生成され、リクエストと共に送信されます。
sqlインジェクション対策
djangoのormを使用することで、sqlインジェクション攻撃を防止することができます。ormは、自動的にsqlクエリを生成し、パラメータ値を適切にエスケープします。
参考記事:
以上がdjangoについて初心者エンジニアに向けた紹介記事です。djangoはpythonでwebアプリケーションを開発する際に非常に便利なフレームワークであり、初心者でも扱いやすい特徴があります。ぜひ、これらの記事を参考にしてdjangoの学習を進めてみてください。
Django 関連のまとめ
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