Github ActionsによるCI/CDの自動化

Github Actionsは、Github上のイベントをトリガーに、自動化された処理を実行するためのツールです。この記事では、Github Actionsを使ってCI/CDの自動化を行う手順を説明します。

前提条件

この記事では、以下の前提条件があるものとします。

  • Githubアカウントを持っていること。
  • Githubリポジトリにアクセスできること。
  • アプリケーションのビルドとデプロイに必要な設定が完了していること。

CI/CDの自動化の手順

以下の手順に従って、Github Actionsを使ってCI/CDの自動化を行います。

1. Github Actionsの有効化

まず、GithubリポジトリでGithub Actionsを有効にする必要があります。

  1. Githubリポジトリにアクセスします。
  2. 右上の「Settings」をクリックします。
  3. 左側のメニューから「Actions」を選択します。
  4. 「Allow all actions」を選択します。

2. ワークフローファイルの作成

次に、Github Actionsの設定を記述するワークフローファイルを作成します。

  1. Githubリポジトリのルートディレクトリに、.github/workflowsディレクトリを作成します。
  2. workflowsディレクトリに、ワークフローファイルを作成します。ファイル名は任意のもので構いませんが、.yml拡張子を付ける必要があります。

以下は、Node.jsのアプリケーションをCI/CDするためのワークフローファイルの例です。

name: CI/CD Pipeline

on:
  push:
    branches:
      - main

jobs:
  build:
    runs-on: ubuntu-latest

    steps:
      - name: Checkout code
        uses: actions/checkout@v2

      - name: Setup Node.js
        uses: actions/setup-node@v2
        with:
          node-version: '14.x'

      - name: Install dependencies
        run: npm install

      - name: Run tests
        run: npm test

      - name: Build app
        run: npm build

  deploy:
    needs: build
    runs-on: ubuntu-latest

    steps:
      - name: Deploy to production
        uses: some-action-for-deploying-to-production@v1
        with:
          deployment_key: ${{ secrets.DEPLOYMENT_KEY }}

このワークフローファイルでは、pushイベントがトリガーとなって、mainブランチにコミットされた場合に、以下の処理が実行されます。

  1. buildというジョブが実行されます。このジョブでは、ubuntu-latest環境で以下の処理が実行されます。
    • コードのチェックアウト
    • Node.jsのセットアップ
    • 依存関係のインストール
    • テストの実行
    • アプリのビルド
  2. deployというジョブが実行されます。このジョブは、buildジョブが成功した場合にのみ実行されます。このジョブでは、ubuntu-latest環境で、本番環境にデプロイするためのアクションが実行されます。

また、上記のワークフローファイルでは、デプロイに必要な秘密情報(DEPLOYMENT_KEY)をGithubのSecretsに設定しています。このように、Github Actionsでは環境変数や秘密情報を安全に扱うことができます。

3. ワークフローの実行

最後に、作成したワークフローファイルを実行します。

  1. Githubリポジトリにアクセスします。
  2. 「Actions」タブをクリックします。
  3. 実行したいワークフローを選択します。
  4. 「Run workflow」をクリックします。

ワークフローが正常に実行されると、以下のような結果が表示されます。

Github Actionsの実行結果

ワークフローの実行結果を見ることで、ビルドやデプロイに失敗した場合に問題を特定しやすくなります。

まとめ

この記事では、Github Actionsを使ってCI/CDの自動化を行う手順を紹介しました。Github Actionsを使うことで、開発者はより効率的に、品質の高いアプリケーションを開発することができます。是非、実際にGithub Actionsを試してみてください。

 

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