バッテリー消費の最適化と省エネ設定
バッテリーの持続時間を延ばすためには、ios 17のバッテリー消費の最適化と省エネ設定を理解する必要があります。以下では、それぞれのポイントについて説明します。
バッテリー最適化
ios 17では、バッテリーの最適化を行うための機能が追加されました。これにより、バッテリーの消費を抑えるための様々な設定を行うことができます。
例えば、バッテリー最適化の設定では、バッテリー消費の大きいアプリを自動的にバックグラウンドで実行しないようにすることができます。これにより、バッテリーの余裕を持って使用することができます。
以下のようなサンプルコードを使って、バッテリー最適化の設定を行うことができます。
// バッテリー最適化の設定
uidevice.current.isbatterymonitoringenabled = true
notificationcenter.default.addobserver(forname: uidevice.batteryleveldidchangenotification, object: nil, queue: nil) { _ in
let batterylevel = uidevice.current.batterylevel
if batterylevel < 0.2 {
// バッテリー残量が20%未満の場合の処理
}
}
背景更新の制限
ios 17では、バッテリー消費を抑えるために、アプリの背景更新を制限することができます。背景更新は、アプリがバックグラウンドで実行される際に、データの更新や通知の取得などを行う機能です。
バッテリー消費を抑えるためには、背景更新を適切に制限する必要があります。以下のサンプルコードは、背景更新を制限する設定を行うものです。
// 背景更新の制限
uiapplication.shared.setminimumbackgroundfetchinterval(uiapplication.backgroundfetchintervalminimum)
バッテリーの消費を抑えるために、背景更新の頻度を最小限にすることが大切です。
エネルギー効率化のための新機能紹介
ios 17では、バッテリーの持続時間を延ばすために、エネルギー効率化のための新機能が追加されました。これにより、アプリの動作を最適化し、バッテリーの消費を抑えることができます。
イベントキット
エネルギー効率化のための新機能の1つとして、イベントキットがあります。イベントキットは、カレンダーや予定表といった情報を扱う際に使用されるフレームワークです。ios 17では、イベントキットを使用することで、バッテリーの消費を抑えながら効率的に情報を取得することができます。
以下のサンプルコードは、イベントキットを使用してカレンダーの情報を取得する例です。
// イベントキットを使ったカレンダーの情報取得
let eventstore = ekeventstore()
eventstore.requestaccess(to: .event) { (granted, error) in
if granted {
let calendars = eventstore.calendars(for: .event)
let predicate = eventstore.predicateforevents(withstart: date(), end: date().addingtimeinterval(60*60*24), calendars: calendars)
let events = eventstore.events(matching: predicate)
for event in events {
print(event.title)
}
}
}
位置情報サービス
位置情報サービスは、バッテリーの消費を大きく影響する要素の1つです。ios 17では、位置情報サービスのエネルギー効率化が強化され、バッテリーの持続時間を向上させることができます。
以下のサンプルコードは、位置情報サービスを使用して現在の位置情報を取得する例です。
// 位置情報サービスを使った現在地の取得
let locationmanager = cllocationmanager()
locationmanager.requestwheninuseauthorization()
locationmanager.startupdatinglocation()
if let location = locationmanager.location {
print(location.coordinate.latitude, location.coordinate.longitude)
}
位置情報の取得は、バッテリーの消費が大きいため、必要な場面でのみ使用するようにしましょう。
バッテリーの持続時間延長と充電速度改善
ios 17では、バッテリーの持続時間を延ばすための機能が追加されました。また、充電速度を改善するための機能も強化されています。
低電力モード
低電力モードは、バッテリーの持続時間を延ばすために有効な機能です。低電力モードでは、バッテリーの消費を抑えるために、一部の機能や処理を制限します。
以下のサンプルコードは、低電力モードが有効になっているかどうかを判定するものです。
// 低電力モードの判定
if processinfo.processinfo.islowpowermodeenabled {
// 低電力モードの場合の処理
} else {
// 低電力モードでない場合の処理
}
急速充電
充電速度を改善するために、ios 17では急速充電機能が追加されました。急速充電では、充電器の出力を最大限に引き上げて、より短い時間で充電を完了させることができます。
以下のサンプルコードは、急速充電が可能かどうかを判定するものです。
// 急速充電の判定
if uidevice.current.batterystate == .charging && uidevice.current.batterylevel < 0.8 {
// 急速充電が可能な場合の処理
} else {
// 急速充電ができない場合の処理
}
バッテリーの持続時間延長と充電速度改善には、このような機能を適切に活用することが重要です。
アプリのバックグラウンド動作とバッテリー影響
アプリのバックグラウンド動作は、バッテリーの消費に大きく関わってきます。ios 17では、バックグラウンドでのアプリの動作を制限することで、バッテリーの持続時間を延ばすような設定を行うことができます。
バックグラウンドタスク
バックグラウンドタスクは、アプリがバックグラウンドで実行されている際に実行されるタスクです。バックグラウンドタスクの処理が多いほど、バッテリーの消費が増えます。
以下のサンプルコードは、バックグラウンドタスクの処理を行うものです。
// バックグラウンドタスクの処理
let backgroundtask = uiapplication.shared.beginbackgroundtask(withname: "backgroundtask") {
// バックグラウンドタスクの終了処理
uiapplication.shared.endbackgroundtask(backgroundtask)
}
バックグラウンドタスクの実行時間は制限されているため、バッテリーの消費を抑えるためには、適切なタイミングで終了させる必要があります。
プッシュ通知
プッシュ通知は、アプリがバックグラウンドで実行されている際に、新しい情報や通知を受け取るための機能です。プッシュ通知の受信は、バッテリーの消費に大きく影響を与えます。
以下のサンプルコードは、プッシュ通知の受信を行うものです。
// プッシュ通知の受信
unusernotificationcenter.current().requestauthorization(options: [.alert, .badge, .sound]) { (granted, error) in
if granted {
dispatchqueue.main.async {
uiapplication.shared.registerforremotenotifications()
}
}
}
func application(_ application: uiapplication, didreceiveremotenotification userinfo: [anyhashable : any], fetchcompletionhandler completionhandler: @escaping (uibackgroundfetchresult) -> void) {
// プッシュ通知の受信処理
completionhandler(.newdata)
}
プッシュ通知の受信には、バッテリーの消費が伴います。バッテリーの持続時間を延ばすためには、不要なプッシュ通知の受信を制限する必要があります。
スマート充電とバッテリーヘルスの管理方法
ios 17では、スマート充電とバッテリーヘルスの管理方法が強化されました。これらの機能を適切に活用することで、バッテリーの寿命を延ばすことができます。
スマート充電
スマート充電は、充電スタートのタイミングを最適化することで、バッテリーの劣化を抑える機能です。スマート充電では、バッテリーの健康状態や充電パターンを把握し、最適なタイミングで充電を行います。
以下のサンプルコードは、スマート充電が有効かどうかを判定するものです。
// スマート充電の判定
if uidevice.current.batterystate == .charging && uidevice.current.batteryhealth == .good {
// スマート充電が有効な場合の処理
} else {
// スマート充電が無効な場合の処理
}
スマート充電はバッテリーの寿命を延ばすために有効な機能です。
バッテリーヘルス
バッテリーヘルスは、バッテリーの状態や劣化度を確認するための機能です。バッテリーヘルスを適切に管理することで、バッテリーの寿命を延ばすことができます。
以下のサンプルコードは、バッテリーヘルスの状態を取得するものです。
// バッテリーヘルスの状態取得
if let maxcapacity = uidevice.current.batterymaximumcapacity, let currentcapacity = uidevice.current.batterycurrentcapacity {
let batteryhealthpercentage = (float(currentcapacity) / float(maxcapacity)) * 100
if batteryhealthpercentage < 80 {
// バッテリーヘルスが80%未満の場合の処理
}
}
バッテリーヘルスの状態を定期的に確認し、必要な場合はバッテリーの交換を検討しましょう。
以上が、ios 17について初心者エンジニア向けのバッテリー寿命向上とエネルギー効率化に関する内容でした。バッテリーの持続時間を延ばすためには、バッテリー最適化や省エネ設定を行い、アプリのバックグラウンド動作やバッテリーヘルスの管理方法にも注意する必要があります。ios 17の新機能を適切に活用し、バッテリーの寿命を延ばすことを目指してみてください。
参考ブログ記事:
- ios 14 battery drain: 15+ tips to improve iphone battery life
- how to optimize your iphone’s battery life
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